2017/02/17
「こんなにいろいろやんなきゃいけないんだったらサラリーマンしてる方がよかったよ!」
これは以前相談を受けた飲食店に、優先して取り組むべき集客施策をあれこれと提案した際、店主が言い放った言葉だ。
そのお店が繁盛しない理由は冒頭の言葉がすべて説明している。
そもそも飲食店経営がサラリーマンより楽なんてことはないのだが、こういう言葉が出てくるということは、店主の頭の中には「飲食店“なら”サラリーマンより楽そうだし俺“でも”できる」という「なら・でも発想」があるということだ。
飲食店経営を舐めすぎだ。
飲食店経営は参入のハードルが低いというだけで、経営を軌道に乗せるのはとても困難な業種だ。商品開発、従業員育成、マーケティング、会計、これらすべてをやる必要があるし、客単価は低い。悪評が立てばすぐにお客はいなくなる。繁盛したと思っても5年経てば業界のトレンドは変わる。そんな業種なのだ。
「飲食店“なら”オレ“でも”できる」という発想では到底生き残れない。
脱サラして飲食店を始めたがどうもうまく行かないという人は、自分の心にこういった発想がないか確認してみてもらいたい。