2017/02/17
店舗経営、とくに飲食店経営において「清潔感」「クレンリネス」といった要素は非常に重要とされています。
ところがその一方で、めっちゃくちゃ汚いのに繁盛しているお店というのも見かけます。
なぜこのお店は汚いのに繁盛できるのでしょうか?
まず「不潔」なこと自体は店舗経営においてはやはりマイナスです。ところがこの「不潔」さがお店の空間づくりに対してプラスの働きをする場合があるんですね。
たとえば10席程度の小さな居酒屋。50代の女性が1人で切り盛りしています。家庭料理がウリで、常連客は近所の住民です。
そんなお店の壁が、真っ白でいつもピカピカに磨かれていたとしたらどうでしょう? 落ち着きませんよね。それよりはタレや醤油、タバコのヤニや経年劣化で黄ばんだ壁の方が落ち着きます。
こんな感じで、「不潔」のマイナス度よりも「不潔」を含めた空間のプラス度が上回っているため、結果としてプラスでいられる。だから流行る。そういう理由なんです。
ただこれは意図的なものではありません。たまたまそうなったという結果論です。
ですから比較的新しいお店の場合は、「清潔」を基本として「不潔」に頼ることなく、プラスの空間を作り出すことを意識してみてください。
以上、立川の経営コンサルタント、コンサルティングオフィス欅の久米でした。