2017/02/17
立川の経営コンサルタント、コンサルティングオフィス欅の久米です。
今日は、外部の専門家への相談時期についてです。
店舗を始めてからうまく行かずに閉店する場合、以下の様なパターンを踏むことが多いです。
1.事業計画を立てる
2.銀行からお金を借りて開業
3.開店当初はそこそこお客さんがくる
4.開店のほとぼりが冷めるとお客さんは減り、赤字になる
5.でもたまに黒字になる
6.基本的に赤字、たまに黒字の経営状態を長く続ける
7.運転資金がなくなり借入金の返済が遅れる
8.公庫などに泣きつくも融資を断られる
9.消費者金融からお金を借りる
10.自己破産以外の道がなくなる
この一連の流れの中で、外部の専門家に相談するタイミングはいつがベストだと思いますか?
答えは1です。みなさん1の段階で税理士や銀行の融資担当には相談するかと思いますが、ちゃんと黒字を出していくために必要な相談相手は税理士などの守りの専門家ではなく、攻めの専門家、つまり集客や商品開発の専門家なんです。
でもみなさん開業当初ははりきっているので外部の専門家には頼ろうとしません。残念なことです。
そして次に、相談できるぎりぎりのタイミングですが、6です。
まだ運転資金がありますから、外部の専門家へ支払う料金を切り出すことができます。
でも実際に相談される方は非常に少ないです。なぜか。まだ自分でどうにかしていけると考えているからです。
でも考えてみて下さい。すでに赤字になっている訳です。いままでやれていないことを誰の助けも借りずにいきなりやれるようになるでしょうか?
経営者としてのプライドがあるのならばこの時点で冷静な判断をし、外部の専門家に相談されるのがよいでしょう。自己流にこだわるのはプライドではなく見栄、惰性です。これらが利益を生むことはありません。
趣や特徴があってよいお店ほど相談が遅れるケースがあります。好んで通ってくれるお客さんのためにも、よい店は継続させて欲しいです。