2017/02/17
「大手チェーンと比べてブランド力がないので、もっと知ってもらうための努力をしましょう」
と個人経営の店にアドバイスすると、
「うちはこの場所で○年もやってるしそこそこ知られてると思うんですが」
という答えが返ってくることが多い。
とんでもない話である。
大手チェーンは認知度と安心感を獲得するために莫大な広告費をつぎ込んでいる。それに比べたら個人経営のブランド力などないに等しい。あなたの店をたまたま知った人があなたの周りを囲んでいるだけだ。大半の人はあなたの店のことを知らない。知っていたとしても不安で入れない。まずそこを認識するべきだ。
その上で近隣住民に知ってもらうには何ができるか、見込み客の不安を取りのぞくには何ができるか、を考えて取り組んで行く必要がある。
業種にもよるが大手のようにマスコミに広告を出すことは難しいので、Webを徹底的に活用するのがベストだ。
自分がどこの誰でなぜこの商売をしているのか?
誰の幸せを願って商品を作ったのか?
普段何を考えているのか?
そういったことをきっちりと言語化して、ホームページやブログ、SNSでしつこく公開していくのだ。1回だけではダメだ。うわべの言葉なのか本心なのか読み手は分からない。Facebookやブログなどで何度も同じことを言い続けていれば「ああ、この人はほんとうにこう考えているんだな」と分かってもらえる。
「言葉考えるの苦手なんです」という人がいるが、言葉にできないというのは何も考えていないということだ。あれこれ考えているようでいて実は何も考えられていない。つまり何も考えずに適当に商売をしているということだ。
経営者みずからの考えをさらけ出して集客できるのは個人経営の強みでもある。さらけ出すための環境(=Web)もずいぶんと整った。きっちり活用したい。