2017/02/17
お客が少ない日が続くと店主のテンションはどうしても下がる。他のスタッフにも伝染しお店全体にどんよりとしたムードが漂う。
そんな店舗には招かざる客が現れる。
「いつも空いてるから」「話し相手が欲しいから」「安い金で長く居られるから」という理由で来店する、通称「死に神」と呼ばれるお客だ。
こういったお客は決まってお金を使わないので利益にならないし、お店の繁盛を望んでいない独特のオーラで悪い雰囲気を醸し、本来来て欲しいはずの客層が離れていく。会話も下世話で店主のテンションを下げ続ける。
だから遠ざける必要があるのだが、さすがにもう来店しているお客をお店の一方的な都合で出入禁止にすることはできないので、はじめから居着かないようにすることが重要だ。
そのために必要なのがタイトルにも書いた「店主は喰わねど高楊枝」だ。
お客が少なくても、赤字続きでも、店主は繁盛店のごとく振る舞う。そうすれば「死に神」はこの店に自分の居場所はないと認識し去って行く。本来来て欲しい層のお客は、そんな店主の振る舞いを見て「自分はいいお店を選んだに違いない」と安心し、リピートする。
今日からはたとえノーゲストでも「たまたまいまお客さんが途切れただけだ」というムードでテキパキと店頭のガラスや看板を磨こう。繁盛店オーラを店外に撒き散らそう。