2017/02/17
店舗経営者はよくこんなことを口にする。
「売上が上がらないのは不景気のせい」「大きな競合店ができたせい」「天気のせい」「時代のせい」
いやいやとんでもない。あなたのお店の編集物がお粗末だからだ。ここでいう編集物とは顧客ないし見込み客が来店を決めるところから始まって、実際に来店し、商品を購入し、商品を消費するまでに目にする(耳にする)すべてのもののことである。店舗経営者はお店に関連するすべての編集物をいますぐ見直してみて欲しい。
たとえば飲食店であれば来店を決める際に目にする編集物は、口コミグルメサイト、クーポンサイト、地図サイト、店舗ホームページ、フリーペーパー、チラシ、駅の看板、SNS、質問サイト、知人の口コミなどである。
そしてそれぞれの編集物を構成している要素はつきつめれば言葉、イメージ(写真やイラスト)、そしてそのレイアウト(並べ方)である。
どんなに立派な戦略をたてようと、どんなに商品が素晴らしかろうと、最終的には言葉とイメージとレイアウトでそれを集約し表現しない限り、顧客はその商品を欲しないのである(もちろん例外はあるが)。
にもかかわらずこの”表現すること”に労力を注いでいる店舗が少なすぎる。とくに立川はそうである。
店名しか書いてない看板、料理名しか載っていないメニューブック、しょぼいサービス品しかくれないクーポン、読めない店名、ホームページの暗い商品写真、枚挙に暇がないが一度目につくところから見直してみて欲しい。
今どきのフツーの人は、一日中どこかしこで質の高い宣伝文に触れている。プロのライターが何時間も掛けて書いた言葉にさらされ続けているのである。そんなところにあなたがたかだか30秒で書いた文章を並べて注目を集められるわけがない。もし集められるのであれば、あなたは今すぐ店をたたんでコピーライターに転職するべきだ。その方が100%世の中のためになるし何よりあなたのためになる。
商人としての誇りがあるのならば目にとまる文章とイメージ、耳に残る言葉。これらを時間を掛けて考えてみて欲しい。