オフィスけやき | 飲食店コンサルティングと販促物デザイン制作

まず看板。存在に気づいてもらえないお店はないのと同じ

time 2013/01/10

弊社が店舗経営改善のお手伝いをする際、ほぼ確実に手を入れることになる箇所が看板です。

お店というのは存在に気づいてもらわなければないのと同じ。看板はお店の存在に気づいてもらうためのもっとも重要なツールです。

たとえば看板を正しく使うことで店前通行人の来店率が1%上がったとしましょう。店前の通行人が1日200人いたら来店者数は毎日2人増えることになります。客単価が1000円であれば単純に1日の売上は2000円アップすることになり、月換算で6万円のアップです。さらにその3分の1が月1回の来店頻度でリピートするとしたらリピート客による月の売上は毎月2万円増えていきます。1年たてば24万の増加になります。

このように、看板を正しく使うことによる来店率の向上はとても大きな効果を生み出します。

にもかかわらずちゃんと看板を出しているお店は非常に少ないです。理由はさまざまで呆れかえることも多いですので事例を挙げてここではっきりと反論しておきたいと思います。

店頭が視界に入ってさえいればお客さんはお店に興味を持ってくれると思っている……
おめでたい思考の持ち主といえます。しかしお客さんは店頭を2秒みて何屋か分からなければ興味を失うという検証結果があります。ごく稀に探究心旺盛なお客さんが来店してくれるだけという状況を生みます。

外装業者が看板は不要だと言った……
外装業者は自分がデザインしたファサード(店頭)は看板なしでも集客できると自慢したいに違いありません。外装業者の自己顕示欲に付き合って売上が上がることはありません。実際その外装業者が施工した看板無し店舗で成功例があるのでしたら見学にいってみてください。看板無しでも集客できる別の要素を備えているはずです。たとえば膨大な顧客リストを開店当初から持っているなど。

看板を含め集客などというのは実力のないお店のやることだと思っている……
実力のある人は看板や集客の効果をとうの昔に把握して全力で取り組んでいます。そんな中に裸一貫で挑んでいって勝ち目があるでしょうか。職人としての誇りを持つことは大切なことですが、商売人としての冷静な視点も持ち合わせていないと今の時代では生き残っていけません。 

というわけで看板の出し方、ぜひ見直してみて下さい。

立川の経営コンサルタント、コンサルティングオフィス欅の久米でした。

プロフィール

久米 収(くめ おさむ)

久米 収(くめ おさむ)

店舗紹介専門ライター / 地域メディアプロデューサー / 飲食店コンサルタント 株式会社エナゲピューラ代表 / オフィスけやき代表
1976年愛知県生まれ 一橋大学商学部卒
地域に愛されるお店がたくさん増えて、地域社会が活気あふれたものになるように、あれやこれやと活動中

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